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「きよしこ」重松清著

(Sat)

Posted in MJ課題

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少年は話すのが苦手だ。
上手く言えない言葉がある。


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だから悔しい想いをたくさんしている。

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ごめんなさいが言えた時、
目玉焼きを作りかけていた母親が、フライパンの中で卵をかき混ぜた。
少年は目玉焼きよりスクランブルエッグが好きだ。


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きよしの名前の「き」が上手く言えない、自己紹介ができない。
そびえたつ大きなガスタンクの足元に貼りついて、夕方になればガスタンクの影にすっぽりと覆われてしまう町の一角で迎える、初めての冬だった。


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「おにいちゃん、バスきたよ」
少年は帽子をかぶり直す。目深に、かぶる。母親に顔を見られたくなかった。
母親を怒らせるのではなく悲しませてしまったから。


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私も話すのが苦手だった。
先日、同窓会で20年ぶりに会った人に
「いつから明るくなったの?」と聞かれた。
今はその質問に笑って答えられる。

目に見えない友達「きよしこ」は少年に言った。
「大切なことは.....伝わるよ、きっと」

「大切なことを伝えられなかったすべての人に捧げたい珠玉に少年小説」らしいので、読んだ本です。

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